無自覚な願望に、赤面した話

4月、甥っ子が遠方の大学に入学します。

子供の頃から続けてきたスポーツでプロを目指すためです。

次に帰ってくるのはおそらく年末。一年に一度、会えるかどうかということになりました。

人が大好きで人との縁を大切にする彼は、友達と遊んだり恩師に会いに行ったり、旅立ち前の春休みを忙しく過ごしています。

甥っ子の母である姉は、毎日を全力で満喫している息子が「今一体どんな気持ちなのか」と想像したことを話してくれました。

人との関わりを大切にする性格だから、きっとこれまで関わった人との交流を大切に温め、後顧の憂い無く旅立とうとしているんだろう。

それはわたしも見ていて感じたことでした。

それからもう一つ、姉は別の想像も教えてくれました。

「彼にとって地元は安心できる基地。出発前にこの場を整えて、帰って来た時にも変わらない良い状態で残しておきたいんじゃないかな」

おー、なるほど。

わたしは全く想像していなかったことでしたが、言われてみれば確かにそうかもと思いました。

みこはどう思う?と聞かれて、自分なりに甥っ子の気持ちを想像してみる。

浮かんだのはこんな妄想でした。

「今大切な人たちとの縁を再確認することで、これから頑張って自分の名を挙げた時、その人たちが

『あいつ、オレの友達なんだ』

『あの子を教えてたんだよ』

って、誇れるような人でありたいと思ってるんじゃないかな」

きっとそれは自分を鼓舞するものでもあり、みんなを喜ばせたいという「故郷に錦を飾る」ような気持ち。

・・・なんて。本当のところは本人にしか分からないけど。

いやあ勝手なこと言って全然違うかもしれないけどねー。と付け加えると、

「全然思ってもみなかったけど、言われてみればそうだと思うわ」

と返してくれました。


姉とわたし、互いに思ってもなかった観点からの想像だった。

それにちょっと驚いて、なぜ自分にはそう見えたのかを考えました。

そうしたら、

だって、もし自分の夢をかなえるための頑張りや活躍が、大好きな人たちの自慢の種にもなったら、最高でしょ。

という言葉が浮かんで、一瞬、ん?と止まりました。

あれ?これって甥っ子じゃなくて私の気持ちだ。

甥っ子の気持ちを想像したはずなのに、全く無意識に自分の願望を重ねていたことに気がついたんです。


真実が分からない中で何かを想像する時には、勝手に自分の考え方や願望を当てはめて見ているんだ。


そうか、納得した。

だから同じ行動を見ていても、姉とわたしで想像することがそれぞれ違ったのか。

確かに、姉は整った安心できる場であることを大切にする人だもんな。

いやいやそれよりも。

わたし、故郷に錦を飾りたいとか思ってたの?知らなかった。恥ずかしー。

無自覚に隠し持っていたらしい願望に初めて気づいて、心の中で激しく赤面しました。

これまでの人生で何気なく話したことにも、知らないうちに自分の中の何かを反映させて来てるのか。

そうと思うと、改めて恥ずかしいやら何だかコワイやら。

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